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プラスの知性〜ポジティブに捉えることで事業は成功する〜

何かを成し遂げるために、生まれつきの並外れた才能や恵まれた環境などは、大して重要ではありません。それよりもその人の考え方や、物事を成し遂げる成功イメージを持つ方が、遥かに重要だと言われています。現状に悲観的になるのではなく、考え方一つで物事はプラスに転じていきます。

今回は「史上最強のCEO」の著者であるジェームス・スキナー氏の講義で学んだことを中心に「プラスの知性」について、お話ししたいと思います。

目次

起こることは全てギフトである

会社やクリニックを経営していると、予期せぬ事態というものが起こります。例えば、従業員が突然辞める、患者さんが急に来なくなる、ネットの口コミに悪いことを書かれる、昨今でいうと新型コロナウイルスの影響などが挙げられます。もちろんその反面、良いこともたくさんあります。

事業というのは必ず波があり、ずっと右肩上がりで、何の問題もなくうまく行く、ということは殆どありません。その波に影響され、必要以上に落ち込んだり、不必要に考え込んだりすることは、意思決定にも影響がでて、事業の成長速度が遅くなってしまいます。事業をしていれば、必ずマイナスなことは起こります。

そこで、起きた事は全て自分へのギフトであると考え、プラス要因として捉えることが大切なのです。具体例を交えて、どのように向き合っていくのかをお話しします。

従業員の退職

まず、従業員が退職した場合です。退職理由も様々ですから一概には言えませんが、辞めた従業員に対して接し方に問題はなかったか、経営方針や職場環境を見直すチャンスにもなります。また、新しい雇用は良い人材を獲得するチャンスです。採用を見直し、新たな方法を模索して、トライすることもできます。

新型コロナウイルスの影響で患者数が減少した

次に、新型コロナウイルスの影響でクリニックに来院する患者さんが減った場合です。これは、新たな集患方法を探る大きなチャンスと言えます。そして、また「世の中の動きに合わせる」という視点を持つことは必要不可欠です。

コロナ禍という状況を味方につけることで、近い未来また起こり得る同じようなパンデミックにも対応できるようになります。

ネットの口コミに悪く書かれてしまった

さらに、口コミに悪いことを書かれてしまった場合です。前回、お話しした通りクリニックのブランディングは大事なことですから、悪いイメージを払拭するのは大変です。ですが、まずは、貴重な意見を頂戴できたことで、より良いクリニックに改善するチャンスと捉えましょう。そして、批判等も真摯に受け止めながら、他者からのマイナスな言動に影響を受けないメンタルを持つ。その訓練になります。

このように、起こってしまったマイナスなことをそのままネガティブに捉えると、精神衛生的にも良くありません。そして、繰り返しになりますが、正しい判断ができなくなり、意思決定にも影響を与えてしまいます。全てプラスに考える癖をつけること、それが大事なのです。

言葉、動き、考え方で精神・感情が決まる

これは、ジェームス・スキナーだけでなく、世界的なメンターであるアンソニー・ロビンズ氏が強調しているメッセージでもあります。つまり、自分の発言に常に気を配るということです。相手を非難する言葉やマイナスな発言は、自分の心、精神、感情もそのように陥ってしまうのです。言葉と動き、考え方の全てが自分の感情を決定します。経営者として、精神・感情がネガティブで悪い方向に向いていると、経営にも良い影響を与えません。

そんな時は、言葉と動き、考え方の全てを改善して意識的にプラスに持っていきましょう。マイナスからプラスに転換させ、負の連鎖を断ち切るためには、ポジティブな言葉を発し、じっと固まってふさぎ込まずに、運動やダンスなどで体を動かすと効果的です。

マイナスな考え方によって、心と感情も負に囚われてしまうので、先ほどの「起こることは全てギフトである」という気持ちを大切に、常にプラスに考える。ポジティブシンキングが必要です。

自信をつけるために難しいことをする

仕事やプライベートで「成功イメージが描けない」「自信がない」と行動に移せない人が多くいます。それを乗り越える一番の秘訣は、難しいことに挑戦していくことです。以前は出来なかったことを成し遂げた成功体験は、次の自信に繋がります。まさに「自信」とは「自分を信じる」ことなのです。

例えば、私伊勢呂は、自分が開業医になるイメージが出来ないような勤務医でしたが、承継開業を成し遂げたということが自信になり、今では分院を作ることができました。それも、最初はできないと思い込んでいましたが、開業で得た自信で、難しいことに挑戦することができたのです。どんなに小さいことでも良いのです。難しいことにどんどん挑戦してください。

批判をしない

批判とは、第三者に対するものだったとしても、聞かされた相手が自分も同じように言われているのではないかと不安になるものです。患者さんやスタッフ、他人への批判や悪口はしないようにしています。また、批判や悪口は、負のオーラを放ちます。負のオーラを放つ人の周りに、人は集まってきません。そして、成功をした人というのは、絶対に他人の批判をしません。

成功者は物事を成し遂げることがどれだけ大変なのかを知っています。その大変さを知っている分、批判などはできないものです。ネットやSNS、Amazonの口コミなど、批判をするのは簡単なのです。

名前をつける

自分に対してのキャッチコピーをつけてみましょう。

例えば私伊勢呂の場合は、「泌尿器科で最も有名になる男」や「医業承継の第一人者」など、自分にキャッチコピーをつけています。キャッチコピーや別名、役職をつけることで人は行動が変わっていきます。この名前があることで、泌尿器科医師として一番になろうと努力し、事業承継の第一人者として有名になろうと意識し、それに相応しい行動をするようになります。

名前の通りになろうと行動することは、必ずプラスの効果があります。これは、スタッフにも言えることです。例えば、信頼できる看護師に「看護師長」という役職を与える。医療事務には事務の責任者である「事務長」の役職をつけるなどです。それにより、今まで以上に責任感を持って働いてくれるようになります。

こんな有名な話があります。ある弁護士事務所に清掃員がいました。弁護士事務所には膨大な重要書類が廃棄されるので、その清掃員に「セキュリティー担当」という役職(名前)をつけました。そうした途端、彼の仕事に対する意識が高まり、弁護士にも「こんなものを捨ててはいけません!」とセキュリティー担当として強い責任感で一生懸命仕事をするようになったそうです。

人はキャッチコピーや役職など、名前を意識することでモチベーションが上がり、誇りを持って仕事をするようになります。クリニックでも、信頼できて期待している仲間には、役職を与えてあげるのがいいでしょう。

マスターマインドをもつ

以前「目標を達成するために(開業医、経営者として成功するために)②」でもお話ししましたが、マスターマインドをもつ、共通の目的をもった仲間や周りに刺激を受けることは、自分の経営規模までも変えてしまいます。導入で、生まれつきの恵まれた環境は重要ではないと述べましたが、経営者としてより良い環境に身を置く努力をすることは必要です。

尊敬する人が近くにいると、その人に追いつこうと自然に努力します。例えば、私の場合は、開業医の先生と関わる機会があり開業を意識するようになりました。そして、開業後は勉強会に参加し、分院展開する先生たちに刺激され、当たり前のように分院を作ろうと気持ちが変化していきました。自分がなりたい存在、刺激を受ける場所があるならば、足を運ぶべきです。自分が身を置く場所を選択することで、どんどん成長していきます。

セミナーや勉強会に積極的に参加して、多くの人から話を聞き、情報を共有し、共に学ぶことが人生を豊かにします。よく、仲の良い友人数名の平均年収が、自分の年収であると言われます。それを意識してみるのもいいかもしれません。

最後に

クリニックを経営していると嫌なこともあれば、マイナスなこともあります。どうしても、心が折れそうになることもあります。そんな時には、今回お話した「プラスの知性」について思い出し、意識してください。

心が前向きになれば行動も変わります。そして、マスターマインド・仲間が、より良い方向に導いてくれます。これを知っていると、今まで以上に経営が楽しくなりますので、ぜひおすすめしたいと思います。

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